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報告書 部会・研究会 | 組織と活動 | 触媒学会

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Academic year: 2018

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第三編 触媒学会活動記録

水素の製造と利用のための触媒技術研究会

1.研究会の目的

本研究会は様々なエネルギー資源から得られる水素に関して、その製造、貯蔵、輸送及び 利用のための触媒技術およびプロセスの調査・研究を行なうことを目的としている。これま でに秋鹿研一(東京工業大学)、五十嵐哲(工学院大学)、竹平勝臣(広島大学)、伊藤直次(宇 都宮大学)、濱川 聡(産業技術総合研究所)、関根 泰(早稲田大学)、里川重夫(成蹊大学)、 菊地隆司(東京大学)を世話人代表として8 期にわたり活動している。近年、水素の関わる 装置の市場導入が積極的に進められ、都市ガス等からの改質水素を用いる家庭用燃料電池シ ステムの累計販売台数は、2017年9月末で23万台を突破した。低温作動型や高温作動型、集合 住宅向けの機種や寒冷地向けの機種も発売されるなど、家庭用電源として着々と定着してき ている。2014年12月に市販が開始された純水素タイプの燃料電池自動車は、2017年7月末まで に登録台数が約3900台となり、約100か所となった水素ステーションは、市街地での設置やセ ルフ充填式に向けた規制緩和が検討されている。さらに、有機ハイドライドを利用した海外 からの水素輸入や国内での水素輸送も実証研究、実用化段階となった。今後も様々な水素源 から水素を製造して貯蔵・輸送する技術ならびにその利用技術に関して、より効率的に行え る新規触媒あるいは新反応プロセス等の開発が期待されている。我々の研究会は個別の学術 領域や産業分野で集積された知見を「水素の製造と利用」をキーワードとして横断的な調査・ 研究ならびに研究会活動を行うことを目的としている。

2.研究会活動の概略・動向・展望(敬称略)

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6. 部会・研究会アニュアルレポート

び、大変な盛会となった。

定例行事として各年度に開催している「水素の製造と利用に関するシンポジウム」を、2017 年度は2017年12月22日に成蹊大学で開催した。本講演会では、宇都宮大学の伊藤直次先生か ら「水素を起点とした膜反応プロセス研究」、ルネッサンス・エナジー・リサーチの岡田治氏 から「CO2選択透過膜の開発と水素製造プロセスへの応用」、東芝の御子柴智氏から「東芝に おける人工光合成技術開発」、大崎クールジェンの椎屋光昭氏から「大崎クールジェンプロジ ェクト -酸素吹石炭ガス化複合発電実証事業-」というタイトルでご講演いただいた。水素製 造における分離膜応用の話題から人工光合成と石炭ガス化複合発電の話題まで幅広い講演会 となり、参加者は50名を超える盛況であった。2018年度も「水素の製造と利用に関するシン ポジウム」を開催し、今後さらに利用拡大が予想される水素に関連する話題を取り上げる予 定である。これまで以上に産学官連携による技術情報の共有化と集積を指向した活発な調査・ 研究及び研究会活動を推進する予定である。

3.世話人代表

菊地隆司 (連絡先) 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻

〒 113-8656 東京都文京区本郷7-3-1

参照

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